11/3/10~の記録
〔NEWS〕 3号機、巨大爆発 大気被爆注意報、発令!
14日午前11時ごろ、福島第一・3号機、爆発!⇒ http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1011
原子力情報資料室 : テレビの映像を見ると,数百メートル以上に放射能雲が立ち上り,いまのところ西よりの風にのって,海側にながれていますが,風向きに注意!!!
政府やNHKがやらないので、代わりに(勝手に)被爆注意報を発令する。
枝野官房長官の「発表」の声が震えていた。これはかなり危ないかも知れない……
枝野は1号機と同じ「水素爆発」としているが、 原子力情報資料室は判断を留保している。
水蒸気爆発かも知れない……
風は幸い、いまのところ西向き。海へ。
大気中に放射性物質を「放出した」東電福島巨大原発基地の本日(14日)の風向きは天気予報(福島・浜通り)によると、「南の風」。
以北の人は、なるべく家の中にいた方がいい。
Posted by 大沼安史 at 09:04 午前 | Permalink | トラックバック (0)
〔いんさいど東北〕 ウィキペディア、「SENDAI地震」と命名! 負けるな「東北」と英紙が激励!
東北を襲った地震・ツナミ・原発事故のトリプル・カタストロフィーで、英紙インディペンデントが13日付の電子版フロントのトップ・ニュースに、こんな見出しを掲げた。⇒ http://www.independent.co.uk/
Don't give up, Japan. Dont give up, Tohoku !
ギブ・アップすんじゃないぞ、日本! ギブ・アップすんじゃないぞ、東北!
ギブ・アップするな! 負けるんじゃない!
仙台市在住の僕としては、とくにこの、Dont give up, Tohoku ! には励まされた。
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僕は地震が発生した夜、近くの国見小学校の体育館に避難した。地域の避難場所の体育館は停電で真っ暗、もちろん暖房もない。
白人の赤ちゃん連れの若い夫婦も避難していた。200~300人が逃げ込んだ体育館に、市役所から毛布が60枚届いた。
お年寄りと赤ちゃん、小さなお子さんがいる方だけにお配りします。とりにきてくださいとアナウンスがあった。日本語だから、白人のファミリーは気付かない。教えてあげようとした瞬間だった。市役所の若い女性が黄色い毛布を持って、飛んで来た。英語でこういって毛布を渡した。This is for you!
避難所の小学校で朝、炊き出しでスイトンが出た。お子さんと老人の方から、どうぞ、というので、おなかをすかしていた僕も列に並んだ。
あのお~、62歳なんですが、大丈夫でしょうか?――と聞いたら、僕より年上のボランティアの女性が、あんたまだまだ若いよ、(老人だなんて)70になってから言いなさい、と言って、笑いながら一杯、スタイロフォームのおわんに分けてくれた。
うまかった。
近くのツバキ薬局の旦那さんが薬を持って、差し入れに来た。
ここにいるのはみんな被災者だけど、みんなヒーロー。みんなで助け合っている。
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そのインディペンデント紙に、今回の地震がどれだけの威力を持っていたか、出ていた。
マグニチュード8.8(9.0ならもっとすごい)の地震は、TNT火薬15億トン――1メガトンの核爆弾1500発分の威力だそうだ。これはアメリカの電力消費量のまる1ヵ月分。
この地震で地球の地軸が25センチ近くズレ、日本の海岸線は数メール、動いたはずだという。
実際はM9.0.これは8.9の倍のエネルギーだ。ということは、メガトン核、3000発分……
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電気、電話、ガス、水道が止まっているので、買い出しに出て、近くの生協に2時間、並んだ。1000人以上の長蛇の列。1時間過ぎたところで、あと一時間で閉店します、と、生協の人が連絡しに来てくれた。
50分待ってみたが、生協は角を曲がったはるか先。
断念した……
列に並んだ人は落ち着いていた。初めて見る人たちだが、見直した。
みんな偉い! パニックなんか無縁の仙台市民!
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今回の地震は、ツナミにチェルノブイリ日本版も加わったトリプル・カタストロフ(三重破局)。
だから、世界は日本に、東北に、福島を注視した。
ニューヨーク・タイムズには、「インタアクティブ・マップ&フォト」というのが載っていた。
グーグル・マップ(衛星写真)と現場写真を組み合わせたものだった。
⇒ http://www.nytimes.com/packages/flash/newsgraphics/2011/0311-japan-earthquake-map/index.html
ツナミのように世界を席捲した、日本発のニュース。
対岸のカリフォルニアではツナミを警戒し、避難した人たちも出た。
サンタクルズのヨットハーバーはダメージを受けた。
サーファーたちはそのツナミを待ち受けた。
ツナミは来たが、8フィートの高さだった。
⇒ http://www.time.com/time/nation/article/0,8599,2058546,00.html
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今回、ツナミが押し寄せた仙台の荒浜海岸は、僕が学生の頃から通った浜辺だ。
海水浴ではなく、砂浜をただ歩くために。歌をつくるために。
荒浜は、春先からサーファーたちがウェットスーツで波乗りを楽しむ、仙台のサーフィン・スポットである。
犠牲になった人、出たんじゃないかな?
一度、あいさつを交わしたことのある、あの老サーファー、無事だったらいいな。
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今回の地震とツナミ、世界的にはどう呼ばれているのだろう?
どう「命名」されているのかどうか?
ウィキペディアをのぞいたら、「2011 Sendai earthquake and tsunami」として早くも、詳細な解説が載っていた。
⇒ http://en.wikipedia.org/wiki/2011_Sendai_earthquake_and_tsunami
ウィキペデイアは世界1のオンタイン百科辞典だから、きっと、この「2011年仙台地震&ツナミ」で呼ばれることになるんだろうな!
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電気が復旧、パソコンのメールを開けたら、教え子から、地震の前、東の空に閃光を見た、とのメールが来ていた。
HAARP(アラスカに配備されているといわれる米軍の統合地球物理学兵器=地震兵器)じゃないか?、とも。
僕は大学では、HAARPのこと、一言も話していない。
教え子は、僕のブログとユーチューブでのラジオでの解説を見て、メールをくれた。
ネットで調べたら、HAARPは事前に起動していたようだ(と、HAARPの波形の証拠画像も添付して)指摘する英文のブログも、ネット上に現れている。⇒ http://gizadeathstar.com/2011/03/japan-earthquake-and-haarp/
疑い深く信じやすい元新聞記者の僕には、以下のような点が気にかかる。
① 「メア発言」暴露のあとの発生!
② まったく同じ時間、1分40数秒ずつ、北から南へ、3ヵ所で岩盤が崩れた、今回の「センダイ地震」。
③ なぜか、現場海域に突然、現れた米空母「ロナルド・レーガン」。
④ TPP促進のための脅し? 日本原発、海外売り込みの阻止?
疑問はいくらでも湧くが、もちろん、憶測の域を出ない……。
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停電なのでパソコンを使えず、ラジオのNHKニュースを聞き続けた。
東電の事故で怒った!
弁を開ける時、どうして事前に警告しないか、と怒り狂ったのだ!
風向きと合わせて、ラジオで広報するのがNHKの務めではないか?
案の定、100キロ離れた、女川原発でモニターされた!
当時は南南西の風!
女川は東電原発のほぼ真北!
ということは、仙台市内にも放射性物質が流れ込んで恐れがある!
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さて、冒頭の、「ギブアップするな、日本&東北!」に戻るが、英紙の見出しでも分かるように、僕らは今、孤立してないんか、いないのだ。
世界は、僕ら日本にエールを贈ってくれている。(そして、日本の政府の対処の仕方を注目している)
僕が連帯するウィスコンシンから、僕の安否を問い、僕を励ますメールが届いていた!
これは亡くなった加藤周一さんが、最後の著書、『日本文化における時間と空間』にお書きになっていたことだが(本箱が倒壊し、いま、その本が見つからないので、記憶で書くが)、日本人は危機に際し、驚くべき連帯心を発揮し、克服しようとする――のである。
その日本文化の伝統は、僕の住む東北でも――仙台でも――仙台の国見地区でもなお生きている。
Posted by 大沼安史 at 08:20 午前 1.いんさいど世界 | Permalink | トラックバック (0)