「再臨界」の可能性

〔★★★ 原発NEWS〕 「再臨界」の可能性 「現時点での水注入は核分裂を加速」 米専門家

 
 

 ニューヨーク・タイムズの記事に、気になることが出ていた。

 ひとつは、東電が「再臨界」の可能性について言明していたことだ。(たしか、昨日あたりからニューヨーク・タイムズに出ていたことだ。当然のことだと思って、紹介しなかった……すいません!)

 この「再臨界」、タイムズ紙によれば、「使用済みプール」、あるいは「炉心」で、燃料棒が溶融、ウラニウム・ペレットが一塊になって核分裂が再開される現象だ。

 これはもちろん、これまで予測されていたことだが(現実に進行していると思われるプロセスだが)、問題は、こうした状況下で「ウラニウムに(純)水をスプレイすることは、核分裂を加速するだけだ」と、米国の専門家(ロバート・アルブレヒト氏)が警告していることだ。

 日本の記者諸君、この点も取材してくれ! たしかめてくれ。

 電源を回復して、水を注入して……それが核分裂を加速するものになる……???

 
 Tokyo Electric Power Company, which operates the plant, said earlier this week that there was a possibility of “recriticality,” in which fission would resume if fuel rods melted and the uranium pellets slumped into a jumble on the floor of a storage pool or reactor core. Spraying pure water on the uranium under these conditions can actually accelerate fission, said Robert Albrecht, a longtime nuclear engineer.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/19/world/asia/19japan.html?pagewanted=1&hp (1頁目の最後に近い部分、参照)

 

Posted by 大沼安史 at 09:26 午前 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 「3%超がメルトダウン」 

 
 

 ニューヨーク・タイムズによると、保安院のニシヤマという当局者は、レベル「5」へのワンランク引き上げ理由を、燃料「3%超」が溶融(メルトダウン)していると報告されているから、と語った。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/19/world/asia/19japan.html?hp

 「3%」と言った日本政府――記録にとどめなければならない。

 しかし、この「3%超」には使用済み燃料も含まれているのだろうか? 日本の記者諸君、ニシヤマ氏は米紙にこう言明しているのだから、君たちはその根拠、定義を聞いてほしい。聞いて、知らせて、私たちに知らせて欲しい。

 

Posted by 大沼安史 at 09:04 午前 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 3月19日午前8時 仙台 南の風  西の風の「神風」よ、吹け!

 
 

 風向きをチェックしたら、「南の風」だ。

 こっちに来る!

 仙台から英国人がバスで脱出した理由が分かった。天気予報をチェックしていたんだな……きっと。

 さすがだ。

 そして、あのバス、きっと特別に東北自動車道の走行許可もらったんだろうな。

 NHKのラジオは、あいかわらず、リクエスト局と、「励ましのメッセージ」の朗読だ。

 前にアンパンマンの歌を流していた。励まされたけれど、「歌」より、アンパンをくれ、という思いの人も多かったろう。

 いま、「神風」は西の風だ。「フクシマ」に吹き続ける西の風だ。

 

Posted by 大沼安史 at 08:25 午前 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 英紙ガーディアン 全データ一覧

 
 

 
 ⇒ http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2011/mar/18/japan-nuclear-power-plant-updates#data

  日本語版 ⇒ http://www.jaif.or.jp/ja/news/2011/110318fukushima_event-status-13j.pdf

 

Posted by 大沼安史 at 08:15 午前 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 IAEA 「時間との競走」

 
 

 英紙ガーディアンによると、IAEAの天野事務局長は「フクシマ」の戦いについて、「時間との競争」になっている、と警告した。

 IAEAは独自に放射線の測定を始めた。
  ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/18/japan-nuclear-crisis-iaea-information

 大沼:天野事務局長はたぶん「事後」に辞任に追い込まれるだろう。

 

Posted by 大沼安史 at 08:01 午前 |  | トラックバック (1)

 

2011-03-18

 

原発NEWS〕 英国人 仙台を脱出(ビデオも)

 
 

 英紙ガーディアンは英大使館員の指示で、仙台を脱出する英国人たちの姿を、ビデオと記事で報じた。⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/17/fukushima-nuclear-threat-expats-leave

 日本政府によれば、直ちに健康被害がなく避難しなくてもいい距離にある仙台から、どうして英国政府は自国民を脱出させるか?

 それは英政府が避難を決断せざるを得ない、ほんとうの情報を持っているからである。

 それは英政府は日本政府の「公式見解」をまったく信じていないことを意味する。

 英政府から「仙台脱出」の理由を日本政府は当然、聞いて知っている。知っていて黙っている。

 「事後」追及しなければならないことだ。

 

Posted by 大沼安史 at 09:07 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 「フクシマ」各号機の核燃料 UCSが報道をもとにまとめ

 

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 「憂慮する科学者ユニオン(UCS)」が「フクシマ」の各機の核燃料の現状をまとめた。

 炉心での燃料集合体の数・使用済み核燃料プールでの燃料集合体の数・プールでの使用済み核燃料の重量(トン)を図表化している。

 核集合体はおおよそ60本の燃料棒で構成されているという。

 ⇒ http://allthingsnuclear.org/

 

Posted by 大沼安史 at 08:44 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 「情報の欠如」にいらだつアメリカ ルモンド紙

 
 

 アメリカ人だけでなく、日本人もいらだっている。

 日本政府は税金で集めた情報を、納税者である国民にまともに開示していない。

 原発事故は国民の命にかかわること。

 枝野官房長官の「即時更迭」を要求する! いまただちに健康被害はないだとお~?

  
 ⇒ http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/03/17/les-americains-inquiets-et-frustres-par-le-manque-d-information_1494773_1492975.html#ens_id=1493266 

 

Posted by 大沼安史 at 08:25 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 「原発難民」、サダコおばあちゃん、山形へ ニューヨーク・タイムズがルポ

 
 

 ニューヨーク・タイムズの記者が山形に入り、福島から逃げて来た「原発難民」のルポルタージュを書いた。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/18/world/asia/18displaced.html?hp

 70歳のサダコおばあちゃんに取材している。

 そう、ヒロシマの折鶴の少女、SADAKO さんと同名。そしてその原爆少女、佐々木禎子さん(1943年~1955年)が生きていらしたら、このフクシマのサダコさんとほぼ同い年。

 なんて国なんだ、日本は!

 

Posted by 大沼安史 at 07:44 午後 |