「日本の原発の安全問題と向き合おうとしない」 通産OBの谷口富裕

〔★★★ 原発NEWS〕 「日本の原発の安全問題と向き合おうとしない」 通産OBの谷口富裕IAEA国際原子力機関、本部=ウィーン)事務次長を米外交官が厳しく批判 ウィキリークス国務省機密電で明らかに

 
 

原発NEWS〕  「日本の原発の安全問題と向き合おうとしない」 通産OBの谷口富裕IAEA国際原子力機関、本部=ウィーン)事務次長を米外交官が厳しく批判 ウィキリークス国務省機密電で明らかに
 ロイター通信は、昨年まで!AEAの原子力安全担当の事務次長をしていた元通産(現経済産業省)官僚、谷口富裕(Tomihiro Taniguchi 敬称略)について、在ウィーンの米外交官が厳しく批判する機密電をワシントンに送っていた、と報じた。

 この機密電は、ウィキリークスが暴露した、いわゆる「米国務省機密電」の中に含まれていた。

 ロイターによると、ウィーンの米外交官は

 「タニグチ(事務次長)の運営能力の弱さと統率のスキルによって、(原子力安全担当の)部局は過去10年間にわたって、とてつもない被害を被って来た」(2009・12・1)
 
 「タニグチは、とくに自国、日本の(原発の)安全対策となると、弱いマネジャー、提唱者としてあり続けて来た。とくに(IAEAの)原子力安全局を、憎らしいママ子扱いて来た点で、米国をとりわけガッカリされた」(2009・7・7)

"For the past 10 years, the Department has suffered tremendously because of (deputy director general) Taniguchi's weak management and leadership skills," one said on Dec 1, 2009.

"Taniguchi has been a weak manager and advocate, particularly with respect to confronting Japan's own safety practices, and he is a particular disappointment to the United States for his unloved-step-child treatment of the Office of Nuclear Security," said another, which was sent on July 7, 2009.
 
 この谷口富裕という元官僚、天下り先の「原子力発電技術機構」で専務理事を務めたあと、IAEAに乗り込んだ通産OBである。

 IAEAで何をしたか?

 日本の原発の安全対策に、しっかり向き合おうとしなかった? そして、結果的に今回の「フクシマ」を引き起こした……?

 タニグチ・トミヒロ! この名前をしっかり覚えておこう!

  ウイキリークが暴露したこの機密電はガーディアン紙に掲載されている。 ⇒ http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/215499?INTCMP=SRCH

 この「6」 の部分を参照。

 

Posted by 大沼安史 at 10:03 午前 |  | トラックバック (0)

 

2011-03-17

 

原発NEWS〕 日本の指導者の正直さの欠如

 
 

 ニューヨーク・タイムズは「日本の指導者の正直さの欠如( Dearth of Candor From Japan’s Leadership )」と題する解説記事を掲げた。
  ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/17/world/asia/17tokyo.html?ref=asia

  記事の内容は、見出しを見れば分かるし、私たち日本人のほとんど誰もが思っていることである。

 「大きな音、白い煙、調査している」

 こんなことなら、バカでも(つまり、この私でも)「発表」できる。

 このブログにも書いたことだが、枝野長官は「爆発音」を「ポン」と表現した。

 あいまいな表現、ただいま調査中……

 タイムズ紙の記事は、……Japanese public are frustrated by government and power company officials’failure to communicate clearly and promptly about the nuclear crisis. と述べた。

 政府(特に枝野長官)と東電の当局者が、この核危機に際し、明確に速やかにコミュニケートできないことが日本の人々をいらだたせている……

 NHKの国際放送は、枝野長官ら日本の当局者の「発表」を同時通訳で全世界に流している。世界の人々も日本の当局者の「発表」を聞いているのだ。(それをたとえば、ニューヨーク・タイムズ電子版のライブ・アップデイトで視聴することができる)

 いらだっているのは、日本の私たちだけでなく世界の人も同じだ。

 タイムズの記事についた写真の説明文は、簡潔、かつストレートなものだった。

 菅首相が会見場に姿を見せた時の写真。「彼の未熟さが今回の危機で姿を見せた」                                                                                                                                             

 

Posted by 大沼安史 at 10:39 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 米規制委 ジャ委員長 「4号機」プール 放射線「かなり短い時間に致死的なレベルに」と言明   「3号機」も同じ運命の可能性

 
 

 前記のニューヨーク・タイムズの報道によると、米原子力規制委員会のジャクズコ委員長は16日夜、「4号機」プールの冷却水ゼロに関し、「放射線量のピークはかなり短い時間に父的なレベルになるだろう」と言明した。

 委員長はまた、「3号機」もまたプールの水が失われることで、まもなく同じ条件下になりうる、との見通しを示した。

 While radiation levels at the plant have varied tremendously, Mr. Jaczko said that the peak levels reported there “would be lethal within a fairly short period of time.” He added that another spent fuel pool, at Reactor No. 3, might also be losing water and could soon be in the same condition.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/18/world/asia/18nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

 

Posted by 大沼安史 at 10:10 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 米原子力規制委員会 ジャ委員長 「4号炉プール」 「冷却水ゼロ」と改めて言明 「東電など日本の当局者も確認」

 
 

 ニューヨーク・タイムズによると、米原子力規制委員会のグレゴリー・ジャクズコ委員長は16日夜、議会で証言した通り、「4号炉」の使用済み燃料プールの冷却水がゼロである、と改めて言明した。

 委員長はまた、東京にいる米原子力規制委員会の代表が東電など日本の当局者がこの点を認めていることを確認していると述べ、現場の放射線が高レベルになることで、第一発電所全域での作業の継続が非常に難しくなっていると強調した。

 On Wednesday night, Mr. Jaczko reiterated his earlier statement and added that commission representatives in Tokyo had confirmed that the pool at No. 4 was empty. He said Tokyo Electric and other officials in Japan had confirmed that, and also stressed that high radiation fields were going to make it very difficult to continue having people work at the plant.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/18/world/asia/18nuclear.html?pagewanted=2&_r=1&hp

 同紙によると、ジャ委員長はこれに先立ち、「4号炉」のプールの水が失われていることを議会で証言していたが、東電のスポークスマンは当初、「特別の問題はない」とこれを否定。その後、「確認できない」とトーンをダウンしていた。

 大沼:自衛隊ヘリによる海水の投下の際、NHKの解説者は、「4号機」に水があるのを空から確認したので「3号機」から投下を始めたと言っていたが、これはジャ委員長の度重なる言明と食い違う内容だ。一体、どうしたわけか?

 機動隊、自衛隊の放水車による放水も、どうやら期待通りの成果を挙げなかったようだ。

 ジャ委員長の2度にわたる「言明」が真実を語る証言であるならば、事態は深刻だ。
 ニューヨーク・タイムズ紙は第一原発全体での作業がきわめて困難なものになる、とし指摘しているが、そうだとすると、送電線の架設で同発電所への送電が可能になったとしても、各原子炉に近づくことも難しくなるため、ポンプによる海水の注入再開の道は相当に険しいと見なければならない。
 

 

Posted by 大沼安史 at 09:59 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 事故グラフィック

 
 

 ルモンドに事故もグラフィック・アニメが載っていた。

 ⇒ http://www.lemonde.fr/japon/infographie/2011/03/14/le-scenario-de-la-catastrophe-de-fukushima_1493124_1492975.html#ens_id=1493262

 

 

Posted by 大沼安史 at 05:02 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 「凍りついた日本の政治・官僚指導部」

 
 

 前記、ニューヨーク・タイムズの報道によれば、日本政府と交渉にあたっている米政府当局者らは、日本の政治・官僚指導部が立ち往生しており(凍りついた状態になっており)、問題の広がりを明確に把握してコミュニケートを採ろうとしていないように思われる、と報告している。

 米当局者2人は日本の政府当局は東電から明確な説明を受けていない、と確信しいている、という。

 American officials who have been dealing with their Japanese counterparts report that the country’s political and bureaucratic leadership has appeared frozen in place, unwilling to communicate clearly about the scope of the problem and, in some cases, unwilling to accept outside assistance. Two American officials said they believed that the Japanese government itself was not getting a clear picture from the Tokyo Electric Power Company.

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/17/world/asia/17nuclear.html?pagewanted=2&hp 

 

 

Posted by 大沼安史 at 04:38 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕  米政府 大使館員家族のためにチャーター機

 
 

 米国務省は在京の大使館員の家族の避難のためチャーター機を手配している。

 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/17/world/asia/17nuclear.html?pagewanted=2&hp 

 

Posted by 大沼安史 at 04:28 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 放射能雲 金曜日にもカリフォルニアに到達

 
 

 ニューヨーク・タイムズによれば、「フクシマ」から放出された放射性雲は金曜日にもカリフォリアに到達する可能性がある。希釈され、人体への影響はほとんどないと見られる。

 国連の原子力規制委員会の予測文書を同紙が入手して伝えた。
 
 ⇒ http://www.nytimes.com/2011/03/17/science/17plume.html?_r=1&partner=rss&emc=rss

 

 

Posted by 大沼安史 at 04:17 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 避難範囲グラフィック

 
 

 ニューヨーク・タイムズが「避難範囲」のグラフィックを掲げた。
 一番大きな薄茶の円は半径80キロ、アメリカ大使館の避難勧告対象地域だ。郡山、会津若松福島市が含まれる。

 ⇒ http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/16/world/asia/japan-nuclear-evaculation-zone.html?ref=asia

 

Posted by 大沼安史 at 03:52 午後 |  | トラックバック (0)

 
 

原発NEWS〕 あと「48時間」が運命の時 仏専門家が警告

 
 

 英紙デイリー・テレグラフによれば、フランスの放射線防護・原子力安全研究所のティエル・シャルル氏は、以下のように語った。

 「これから48時間が決定的な時になるだろう。私は悲観的だ、日曜日以来、効いた解決策をほとんど目にしていないからだ」

 シャルル氏はしかし、「全てが失われているわけではない」と付け加えた。

 Thierry Charles, a safety official at France’s Institute for Radiological Protection and Nuclear Safety (IRSN), said: “The next 48 hours will be decisive. I am pessimistic because, since Sunday, I have seen that almost none of the solutions has worked.” He described the situation as “a major risk”, but added: “All is not lost.”

 ⇒ http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/8387051/Japan-nuclear-plant-Just-48-hours-to-avoid-another-Chernobyl.html

 大沼: シャルル氏の発言は少なくとも半日以上前の発言だ。
 ということは、「48時間」ではなく「36時間」しかない、ということか。

 「フクシマ」への送電復旧を急げ!

 現場の最後の戦いの成功を祈る!
 

 

Posted by 大沼安史 at 09:33 午前 |